素直な気持ち2
放課後、僕は出木杉と二人で残ってた。
何故かと言うと、
僕と一緒に日直の仕事をやる人が風邪で休んで
一人でやるのは大変だなぁ、と思ってたら
出木杉が手伝うと言ってくれたんだ。
僕は何をやってもいまだにとろいから
結局放課後まで係りの仕事が終らないんだけど
出木杉は文句も言わず、ただ黙って手伝ってくれた。
あとは日誌を書き上げるのみ。
一生懸命書いていたんだけど何故か視線を感じて
ふと、見上げると出木杉と目が合った…。
そして出木杉は見ればクラスの女の子が全員好きになっちゃうような
優しくて綺麗な顔で微笑んだ。
僕は思わず、顔を俯けた。
僕の初恋は、源しずかちゃん
可愛くてやさしい笑顔をする子だった。
それから恋をした子ももちろん女の子。
でも、今一番気になってるのは…
「のび太くん、日誌書けた?」
「う、うん…」
男だった。
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