パラレル劇場「もちまわりシンデレラ」
シンデレラ=出木杉 意地悪な姉=スネオ・のびた
お城の舞踏会の招待状が贈られてからというもの
二人の意地悪な姉は切磋琢磨と、王子に気に入られようと頑張っていらっしゃいました。
「王子さまに気にいられるのは僕に決まりだなぁ」
この高慢な姉は長女のスネオ様。
「お城に行けば…美味しい料理とかあるのかなぁ…」
ちょっとズレた意見なのは次女のノビタ様。
「そんなお城になど行かなくとも…ノビタの料理なら僕が作ってあげるよ。」
ノビタの綺麗でサラサラの絹のような髪を梳かしながら
口を出してきたのはシンデレラ。
ノビタはほんとっ?と喜びます。
「う〜ん、じゃ舞踏会に行かなくてもいっか。
めんどくさいし…シンデレラが料理作ってくれるんでしょ?」
「うん。」
「ノビタ!そんなシンデレラの口車になんかのるんじゃないの!
ど〜せ、ノビタが行かない代わりに自分が玉の輿に…
とか考えてるんでしょう!?」
スネオがそう怒鳴ると…
「まさか、僕はノビタしか好きじゃないよ。」
にっこり微笑みながらシンデレラそう言ってのけます。
そんな二人のやり取りをノビタは意味も分からず首を傾げるばかり。
舞踏会の後…当然、スネオは王子さまに気に入られる事もなく
またいつもの生活が戻ってきました。
しかし、シンデレラは企んでいました。
いつか…いつかスネオを追い出して、ノビタと二人で幸せに暮らせたらと。
腹黒い想いを心の中に隠しながら
シンデレラはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。