もちまわり劇場「白雪姫――その後」
継母→明智健吾 鏡→金田一一





このお話は白雪姫が幸せになったあとのお話。



「失敗に終ったなぁ…魔女ともあろうものが…」

「五月蝿い鏡ですね。」

鋭い目つきで鏡を睨みつけます。
鏡は少し、ほんの少し慄きましたが
すぐ強気になってみせました。


「…だって本当のことじゃんか。」

「……別に失敗したわけじゃないですよ。」

そんな鏡の姿を見て、ため息をつきながら継母は答えます。


「当然、私は白雪姫を殺すことなんて訳ありません。
でも、そうするとどうなります?鏡の必要はなくなり、当然スクラップいき。
それでもいいなら別にかまいませんが…。」


唇に笑みを浮かべ、継母は堂々といいました。
鏡がぐっと言葉につまり、なんにもいいません。
それに気をよくした継母はさらに続けます。


「…嫌でしょう?
なら黙って、これから先…私と余生を暮らす事を覚悟するんですね。君は。」



死ぬよりはマシでしょう?
なんて眉を上げながら言います。
鏡は小さく…最悪だ、と呟きますが、




これもこれで幸せな生活なのかもしれない、



なんて


思ってしまったのは


鏡だけの内緒。


















☆本編より先にこの二人のその後が垣間見えたのでその後で。
だって二人とも白雪姫のイメージがないんですよ。